「Beatrice-07」の長期バックテストを行いましたので掲載します。
バックテストにはFXDDのヒストリカルデータを使用しています。
デフォルトパラメータでのバックテスト結果
開始資金は10000ドル、バックテスト期間は「2005年1月1日~2015年9月1日」を設定しています。
スプレッド1
スプレッドを1に設定してバックテストを行った結果です。
スプレッド2
スプレッドを2に設定してバックテストを行った結果です。
結果を比較
結果を比較してみます。
スプレッド1 | スプレッド2 | |
---|---|---|
プロフィットファクター | 1.31 | 1.28 |
勝率 | 50.08% | 49.70% |
最大ドローダウン | 7860.74ドル | 8044.55ドル |
相対ドローダウン | 47.37% | 48.58% |
総損益 | 52475.92ドル | 49023.04ドル |
パラメーターのAutoGMTをOffにしたバックテスト結果
Beatrace-07のバージョン1.8よりパラメーターにAutoGMTが追加されました。
作者ブログによると、AutoGMT = TRUEにすれば、非GMT業者でもGMT基準でのトレードが出来るようになるとあります。
つまり、JST(日本時間 GMT+9)、CDT(GMT-5)業者を使用する場合はAutoGMTをTRUEにすればいいということなのだと思われます。
FXDDはGMT+2となり、作者様のいうGMT業者に分類されていると思いますが、GMT業者の場合、AutoGMTのON、OFFで違いがあるのかどうか試しにOFFにしてバックテストを行ってみました。
スプレッド1
スプレッドを1に設定してバックテストを行った結果です。
スプレッド2
スプレッドを2に設定してバックテストを行った結果です。
結果を比較
デフォルトパラメーターのバックテスト結果と比較してみます。
デフォルトパラメータ | AutoGMT = OFF | |||
---|---|---|---|---|
スプレッド1 | スプレッド2 | スプレッド1 | スプレッド2 | |
プロフィットファクター | 1.31 | 1.28 | 1.31 | 1.28 |
勝率 | 50.08% | 49.70% | 50.76% | 50.50% |
最大ドローダウン | 7860.74ドル | 8044.55ドル | 7993.74ドル | 8177.55ドル |
相対ドローダウン | 47.37% | 48.58% | 44.35% | 45.55% |
総損益 | 52475.92ドル | 49023.04ドル | 51783.42ドル | 48267.24ドル |
作者様のブログには、バックテスト時はGMT取得機能が無効になるとあるので、AutoGMTとONとOFFでバックテスト結果は変らないのではないかと思いましたが、微妙に違いが出ました。
といっても違いはごくわずかで、作者様の言うGMT業者の場合は「AutoGMT」パラメーターはあまり気にしなくてよさそうです。
直近5年のバックテスト結果はどうなの?
「販売ページ」のバックテストでは、2011.01.01 – 2015.06.01のバックテスト結果(スプレッド1.5)が掲載されており、その期間の相対ドローダウンは13.83%となっているので、長期バックテストの相対ドローダウンと大きな開きがあることがわかります。
そこで、2011年01月01日~2015年9月1日をバックテスト期間に設定し、直近約5年ほどのバックテストを行ってみました。
パラメーターはすべてデフォルト設定です。
スプレッド1
スプレッドを1に設定してバックテストを行った結果です。
スプレッド2
スプレッドを2に設定してバックテストを行った結果です。
結果を比較
長期バックテスト結果と比較してみます。
2005~のバックテスト | 2011~のバックテスト | |||
---|---|---|---|---|
スプレッド1 | スプレッド2 | スプレッド1 | スプレッド2 | |
プロフィットファクター | 1.31 | 1.28 | 1.71 | 1.68 |
勝率 | 50.08% | 49.70% | 52.93% | 52.55% |
最大ドローダウン | 7860.74ドル | 8044.55ドル | 2815.87ドル | 2839.97ドル |
相対ドローダウン | 47.37% | 48.58% | 15.34% | 15.76% |
総損益 | 52475.92ドル | 49023.04ドル | 4009.53ドル | 38908.56ドル |
直近約5年のバックテストは、約10年のバックテストに比べて最大ドローダウンが大きく減少していることがわかります。
また勝率、プロフィットファクターも改善しています。
長期バックテストのまとめ
Beatrace-07の長期のバックテスト(2005年~)を行った結果、ドローダウンが意外と大きいということがわかりました。
しかし、直近約5年程度のバックテストを見てみると、ドローダウンが長期バックテストの約3分の1と大きく減少しています。
また、直近約5年のバックテストの損益が長期バックテストでの損益の79.37%を占めており、収益の大半は2011年から積み上げた利益であることがわかります。
このことから、Beatrace-07は直近約5年ぐらいの相場に最適化されていると考えた方がいい感じですね。
運用中に最大ドローダウンが、2011年~のバックテストで算出した最大ドローダウンの2839.97ドルを超えてしまった場合、いったん運用を停止して様子を見るなどをした方がよさそうです。
コメント